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■用語解説 ネジ立てのコツ カトウタッパー
 

あ行

RFシリーズ (RF-series)

 ER型テーパコレットと組合わせて使用するタッパー・シリーズ。

 
安全装置 (トルク・リミッター, torque limiter)

 タップ折損防止のため、タップ加工時にある値以上のトルクがかかると空転する装置。

 
アンダーサイズ (under size)

 タッピング能力範囲の内、基準サイズ(呼びのタッピング能力範囲)よりも小さいサイズのもの。

 
SAシリーズ (SA-series)

 TCシリーズ・タップコレットと組合わせて使用するタッパー・シリーズ。昔は型式にSAが付く(伸縮機構のある)タッパーのことのみを指していた。

 
オーバーサイズ (over size) cf. タッピング能力範囲に関連して

 タッピング能力範囲の内、基準サイズ(呼びのタッピング能力範囲)よりも大きいサイズのもの。

 

か行

空転 (idling)

 タッパーのシャンク部とタップが相対的に回転している状態。

 
コンプレッション機構 (compression mechanism)

 タッパーのシャンク部に対してタップ保持部が軸方向に縮んだ場合、復元しようとする圧縮力が働く機構。伸縮機構の一つ。

 

さ行

CAシリーズ (CA-series)

 TCAシリーズ・タップコレットと組合わせて使用するタッパー・シリーズ。

 
自己案内性 (self-guiding function)

 タップ自身のねじリードに従って自進作用を生じさせるタップの性質。

 
自進作用 (self-driving force)

 タップが自身で加工したねじに倣って進む作用。めねじの切削はタップの不完全ねじ部(食付き部)で行われ、切削が終わっためねじにタップの完全ねじ部が案内されることで、タップのねじリードに合わせて加工が進む。

 
自動逆転機構 (self reversing mechanism)

 タップ加工は、通常、正転で送りながら切削し、回転も送りも一端停止した後、タップを引き抜くため逆転させながらZ軸を戻す。自動逆転機構を用いる場合、機械主軸は常に正転のままでこれらの動作が行える。これを実現するため、タッパーのシャンク部に対してタップ保持部がある長さまで伸びると空転し、さらに伸びると逆回転方向にトルクが伝わるようにした機構が自動逆転機構。したがって、ねじ穴切削途中で機械主軸の回転はそのままで送りを停止しZ軸を戻すことで、ワーク(工作物)とタッパーが引き離され、ある距離で空転後逆回転しタップを抜き取ることができる。タッパーの一部(タップ保持部)のみ逆転するので慣性が小さく、機械主軸が逆転するより非常に効率的。自動逆転機構がある場合、伸縮機構もあるため、伸縮機構の説明も参照されたい。

 
シンクロタップ (synchro taps)

 完全同期制御専用のタップ。従来のタップと異なり、抵抗を減らすためにねじ部が短く・逃げ角が大きくなっており、自己案内性が悪いため、伸縮機構のあるタッパーには使えない(伸縮機構のないタッパーで使用可能)。

 (注) (超)高速用タップと呼ばれているものもシンクロタップの可能性が高いのでタップメーカに相談されたい。

 
伸縮機構 (アキシャル・フロート, axial floating mechanism)

 タッパーのシャンク部に対してタップ保持部が軸方向にスライドできる機構。これによりタップのねじリードに対する機械送りのずれを吸収する。完全同期制御加工機でないNC加工機には必ず伸縮機構が必要となる。

 (注) 伸縮機構はタップの自己案内性を利用して機械送りのずれを吸収するため、自己案内性の無いシンクロタップを伸縮機構のあるタッパーに取り付けて使用できない。

 

た行

タッパー (tapper)

 タップがつかめ、工作機械に取付け可能なタップ加工をするための工具のこと。タッピング・アタッチメント (Tapping Attachment) やタップ・ホルダ (Tap Holder) とも言う。

 
タッパー本体 (tapper body)

 タッパーの内、タップ・コレットを除いた部分。

 
タッピング能力範囲 (tapping capacity range)

 タッパーの性能の一つで、加工可能なタップねじ径の範囲。工作物(ワーク)材質が機械構造用炭素鋼 (S45C) であるときの切削トルクを前提としており、ワーク材質ほか切削条件によりタッピング能力範囲は左右される。

 
タッピング能力範囲 (呼び) (nominal range of tapping capacity)

 タッパー本体やタップ・コレットの「型式」に含まれるタッピング能力範囲で基準サイズとも呼ぶ。

 
タップ・コレット (tap collet)

 タップのシャンク部(円筒部および四角部)を保持し、タッパー本体に取付けて使用するもの。

 
調芯機構 (ラジアル・フロート, radial floating mechanism)

 工作機械の主軸に対してタップ回転軸を偏心させる機構。下穴加工とタップ加工が別工程の場合など、下穴位置のずれを補正する。タップ回転軸が半径方向に偏心すると、中心に戻ろうとする復元力が働く。

 
ツーリング (tooling)

 工作機械以外で機械加工に必要となる工具一式。狭義には、ツールを除くこともあるほか、ツール・ホルダ(ホルダおよびアーバ)のみを指す場合もある。広義には、切削条件・ツールレイアウトの計画なども含まれる。

 
ツール (切削工具, cutting tool)

 工作機械で切削するための刃物。

 
ツール・ホルダ (tool holder)

 切削工具(刃物)を直接または間接的に保持し、工作機械の主軸端に直接取付ける工具。タッパー本体もツール・ホルダの一つ。

 
定寸機構 (ねじ深さ制限機構, thread depth/length control mechanism)

 タップ加工で切削送り中に回転を保ったまま送りを止め(ドウェルを入れ)たとき、あるねじ深さまでタップが進むとそれ以上前進しない機構。タッパーのシャンク部に対してタップ保持部がある長さ(F2量)まで伸びると空転するするしくみ。管用テーパねじ加工をはじめ、下穴深さに余裕がないなど、ねじ深さばらつきを抑えたい場合に用いる。定寸機構がある場合、伸縮機構もあるため、伸縮機構の説明も参照されたい。

 
テンション機構 (tension mechanism)

 タッパーのシャンク部に対してタップ保持部が軸方向に伸びた場合、復元しようとする引張り力が働く機構。伸縮機構の一つ。

 
同期制御加工機 (CNC machines with synchronous control)

 ねじリードに合わせてタップの回転と送りを制御できる加工機のこと。同期精度が高ければ伸縮機構は不要だが機械側への負荷は高くなる。逆に同期精度が低いとタップ寿命などに影響するため伸縮機構が必要。

 
ドリルチャック (drill chuck) cf. タッピング能力範囲に関連して

 ドリルを保持するため、ストレートシャンクを三つ爪でつかむ構造のチャック。A306型やD型でタップ保持に使用している(タップ角部はつかんでいない)。

 

は行

(ねじ)ピッチ (pitch)

 隣り合うねじ山の軸方向距離。

 

ま行

三つ割コレット (3-jaw collet)

 円周方向に3分割されたコレットでばねで結合されている。A型、R型で使用。タップ四角部は別途角締めナット/ねじで締め込んでおり、確実にトルク伝達できる。

 
盛上げタップ (溝なしタップ, thread forming taps, fluteless taps, thread formers, cold-forming taps)

 切れ刃がなく、ねじ山を盛上げる塑性加工により成形を行うタップ。切削でなく成形なので切屑は出なく、その分下穴径は大きくなる。切削タップより加工トルクが高くなるためタッピング能力範囲や安全装置トルク設定値には注意が必要。ロールタップ, 転造タップなどと呼ぶこともある。

 (注) 下穴の径寸法の管理は厳しい。

 

ら行

(ねじ)リード (lead)

 ねじ山に沿って軸の周りをらせん状に一周するとき、軸方向に進む距離。一条ねじの場合はねじピッチに同じ。

 

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