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<製品メンテナンス情報> |<Q&A><用語解説>

■製品メンテナンス情報 ネジ立てのコツ カトウタッパー
 
SAシリーズ全般SA−III型タッパーSA−R型、SA−RIII型タッパーTC型コレット
メンテナンス情報に基づいた、分解調整が原因と思われる、故障、事故などに関しては、当社は責任を負いかねますのでその旨をご承知の上、作業にあたってください。
 
1 SAシリーズ全般
各製品のシャンクの根元またはドライブキー溝付近には、2〜3mm程度の穴があり、《OIL》と書いたシールがはって有ります。(図-1参照
連続して使用する場合は1週間に1回を目安に、また使用される期間が不定期の場合は数週間に1回の頻度で、潤滑油を上記のOIL穴へ5〜6cc程度注油して下さい。
その後、タッパーの伸縮部を作動させ摺動部分に潤滑油が行渡る様にして下さい。
長期間ご使用にならない場合は、内外部共に十分に水分を除去し上記のOIL穴から同様に注油して下さい。
また、外部も錆などの発生を防ぐ様に防錆剤の塗布をし、油紙などに包んで保存して下さい。
 
2 SA−III型タッパー
この製品は「伸縮機構」+「ネジ深さ制限装置」の機能があり、止まり穴への高速ネジ立てにおいて大変有効であり、その機能を十分に生かす為や、同期送り機構内蔵のマシニングセンターへの使用時に適合させるために、仕様を変えることができます。
下記に『分解・組立て方法』『コンプレッション量の変更』に分けてご説明致します。
2-1 分解方法
タッパーからタップコレットを取り外しセット台(ツールスタンド等)に固定し六角棒レンチを押し出し金具の奥にある芯棒に差し込み、芯棒を緩めて下さい。 (図-2参照
本体ユニット部を持ち、静かに抜き取って下さい。抜き取った本体ユニット部の汚れを取り除いて下さい。(図-3参照
(注意) 抜き取れない場合や錆がひどい場合は、速やかに当社へ修理としてお送り下さい。
シャンク内部の座金を下げてボールとローラーピンを内側に外し、座金とバネを取り外します。(図-4参照
リングをはずしてカバーを抜取って下さい。
各部の汚れを取り除いて下さい。
分解時に必要となる六角棒レンチ及び、ボール、ローラーピンの機種による寸法を、表-1に示します。
各部品の形状・名称は、図-5を参照してください。
■表-1
型式 六角棒レンチ ポール ローラーピン
SA206-IIIC型 3mm φ4 φ3.8×8L
SA412-IIIC型 4mm φ6 φ5.7×11.5L
SA1022-IIIC型 4mm φ8 φ7.7×12.5L
2-2 組立て方法
分解した各部品及びシャンク部品は、洗浄後組立てを行って下さい。
シャンクにバネを入れ、次に座金の順に入れて下さい。
本体ユニット部をシャンクに挿入し六角棒レンチで芯棒をねじ込み、取り付けて下さい。
その際、本体ユニット内部でバネの絡み付きを防止するため、本体ユニット部を持って芯棒を六角棒レンチで押しながら締め付けて下さい。(図-6参照
(注意)作動不良があれば、速やかに当社へ修理としてお送り下さい。
本体ユニット部のボール溝とシャンクのボール溝を合わせて下さい。
ローラーピンとボールをその溝部の座金とシャンク溝端の間に3個所共取り付けます。その際ローラーピン、ボール共落下防止の為にグリースを塗布しておきますと容易に組立てが出来ます。(図-7参照
また、ローラーピンは座金側にテーパー部が来るように必ずして下さい。
(注意)ローラーピンの方向を間違えますとネジ深さ制限装置が正常に作動しなくなり、事故の元となりますのでご注意下さい。
ボールとローラーピンを3個所とも落とさないように、慎重にカバーを被せ、リン グを取り付けてください。
組立てが修了しましたら、タップコレットを装着して、伸び、縮みの作動をご確認 し、伸縮に引っ掛かりが無い事をご確認下さい。
また、伸び側にいっぱいに引っ張った状態で、本体ユニット部を反時計方向に廻し1/3周以上回転しない事をご確認下さい。
(注意)もしも伸縮に引っ掛かりがある場合や、1/3周以上反時計方向に回転した場合は使用せず、早急に当社へ修理としてご返送下さい。
2-3 コンプレッション量の変更方法
【分解方法】で取り出した、本体ユニットに変更するコンプレション量に応じたカラーを取り付ける事により、変更できます。
変更が可能な量を、表-2に示します。
  ハンドプレスに定盤を載せ、本体ユニットを置きます。(図-8参照
  本体ユニットの凸部にカラーの内径を合わせ、カラーの上に治具を載せ、ハンドプ レスで押し込みながら、カラーと治具の端面に隙間のない状態にして、横の止ネジ(2ケ所)を交互に締め付けて下さい。
  尚、治具については、ユーザー様にてご用意下さい。
  後は、【組立て方法】により、組立て、ご確認をして下さい。
■表-2
型式 コンプレション量 使用するカラーの厚み タッパーの仕様
SA206-IIIC型 0mm 5mm タイプ1
SA412-IIIC型 0mm 7mm タイプ1
2mm 5mm タイプ2
SA1022-IIIC型 0mm 10mm タイプ1
3mm 7mm タイプ2
 
3 SA−R型、SA−RIII型タッパー
この製品は「伸縮機構」+「自動逆転装置」の機能があり、同じサイズのネジ立てが数多くある場合や、大きな主軸の工作機械で小径サイズのネジ立てを行う場合などに大変有効で、タッパー本体内部に逆転の為の歯車ユニットや独自のクラッチ機構など複雑な機構が内蔵されています。
タッパー本体の中央部の《OIL》とかかれたシール近くに半丸形状の六角穴付きボルトがあり、それを外し指定の「グリース」を適量(1〜2cc)注入して下さい。
注油の頻度は、ネジ加工数量5000穴または、2〜3ヶ月に一度行って下さい。
当社の推奨グリースは、日本グリース(株)製 ニグネックNo.2です。
 
4 TC型コレット
TC型コレットには大きく分けて2つの種類があります。
その見分ける方法は、タップコレットの最大外径部の部品(TC○○○ KATO T APPREと刻印が入っている)の色が、黒色の自動安全装置を内蔵したタイプと、銀色の自動安全装置の内蔵されていないタイプです。
4-1 自動安全装置の内蔵されていないタイプ
銀色の自動安全装置の内蔵されていないタイプには、『TC-M型』『TC-MO型』及びその『-L仕様』と、『TC-N型』『TC-NA型』『TC-DH型』があります。
このタイプはタップを装着するブッシュ部分意外に作動部がありませんので、ブッシュ部の注油以外のメンテナンスは特にありません。また分解は基本的に出来ないようになっておりますので、タップの折れ込み等分解が必要の場合は弊社工場へお送り下さい。
4-2 自動安全装置が内蔵されたタイプ
黒色の自動安全装置が内蔵されたタイプには、『TC-標準型』『TC-レッド型』 『TC-イエロー型』『TC-ロール型』及びその『-L仕様』があります。
このタイプは自動安全装置のトルクユニットが内蔵されています。 しかし、万が一タップの折れ込みなどで分解の必要性がある場合の方法を以下にご説明致します。
4-3 TCコレットの分解方法(図-9を参照して下さい)
ハンドプレスに定盤を置き、治具(図-10表−3を参照ください)の分解側を上にしてその上にタップコレットを載せます。(図-11参照
ハンドプレスにて押し込むと、タップコレット本体からクラッチが外れ、鋼球とクラッチボルトセットが取り外せます。
■表-3 単位mm
D1 D2 D3 L1 L2
TC206 28 18.5 15.5 35 30
TC412 40 28 25 25 40
TC1022 60 41 35 82 75
4-4 TCコレットの組立て方法(図-9を参照して下さい)
クラッチセットの内径にグリースを塗布しタップコレット本体にクラッチボルトセットを入れ、タップコレット本体のボール穴からクラッチボルトセットのV溝が見えるようにセットします。
鋼球をクラッチボルトセットのV溝の中心に乗るようにタップコレット本体のボー ル穴に入れ、クラッチセットをタップコレット本体に填め込み、鋼球が落ちないように注意しながら治具の組立て側へ載せ、そのままハンドプレスで圧入します。(図-12参照
圧入後タップコレットを治具から取り出し、クラッチセットとタップコレット本体を回して“カチッ”と音がして止まる事をご確認して下さい。
4-5 タップの抜き取り方法
タップが折損したり、通常の取り外しでは抜けない場合は、以下の要領で処置して下さい。
タップの軸部を万力にくわえ、万力の口金部とブッシュの端面との隙間が2mm程度になるように保持します。(図-13参照
(注意)タップの軸部が万力にくわえられない場合は、速やかに当社へ修理として お送り下さい。
その隙間にマイナスドライバーの先端を差し込み、テコの要領でドライバーを下げ る事によりブッシュ端面が持ち上がり、徐々にタップからコレット本体が抜けてきます。その繰り返しにより抜き取って下さい。
(注意)ブッシュが持ち上がらず、タップから抜けないような場合は、速やかに当社へ修理としてお送り下さい。
また、折れたタップが抜き取れらても、タップコレット本体の内部にタップのかけら等が残っているような場合がありますが、自動安全装置が作動するときに支障がありますので完全に除去して下さい。
まだ使用できるタップを抜き取った場合は、そのままではタップコレットに取り付る事が出来ません。タップ角部の根元角に膨れ、カエリが出来ていますので、オイルストンかダイヤモンドヤスリ等で削り、シャンク径以上の膨れが無いようして下さい。

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